池上彰風にMTGのWPNを語る

2010年10月19日 TCG全般コメント (10)

いい質問ですね！　Vです

・池上彰を知らない人はググるべし
・使いやすさと独断と偏見で劇団ひとりと土田晃之の２人しか出てきません
・中身も全部独断と偏見…　というか又聞き
・学べるニュースショーな感じです

池上彰「皆さん、WPNの存在はご存知ですか？」

全員「知らなーい」

池上「このWPNというのはウィザーズプレイネットワークの頭文字を取った略称で、MTGを多くの人に楽しんでもらおうということで、登録して大会を開くことを申請するとプロモーションカード等がもらえるというシステムの名称です。」

土田「初めて聞きましたね」

池上「ですが、このWPNが先日この規約を改訂したことを、皆さんご存知でしょうか？」

全員「えー！」

池上「こちらをご覧ください。これはWPNのアナウンスです。長いので要約しますと…
・個人主催者はWPNから外れる。
・これにより、FNM、プレリ、発売記念パーティー、ゲームズデーが開催できなくなる
・ただし、店舗と手を結べば開ける
と書かれています。ようは個人主催者はショップと手を組まない限り、イベントを開けなくなるということです」

土田「じゃあ今まで出来ていたことが出来なくなるってことですか？」

池上「そういうことです。今まで毎週FNMを行っていた所が個人主催であればなくなる”かも”知れないですね。この改訂は今まで行なってきた個人主催者に大きな影響を与えています。」

劇団ひとり「この改訂によって、どこが得をするんですか？　これではどこも得をしないように思えるのですが」

池上「ひとりさん、良い質問ですね。それでは何故改訂したかを、これからご説明致します。こちらのボードをご覧ください。ひとりさん、この棒グラフが何を意味するかわかりますか？」

劇団ひとり「さぁ…」

池上「これは全体の主催者の数を表しています。そして２つに色分けをされていますが、一番左の多い青色が正常なイベントを表しています。」

劇団ひとり「じゃあ赤いのは…」

池上「空開催というものです。この空開催というのは、申請してイベントを開くのですが、フタを開けてみると固まった極小数のみで行われているイベントを表しています。一応形としては正常なイベントを取り繕っているのですが、固まったメンバーで開催することで、結果の是非に関わらずプロモカード等を受け取れるんですね」

土田「ずるいじゃないですか！」

池上「そうです。本来望ましいことではないのですが、やる人がいるんですね。それを許してしまっては、この青い部分、正常なイベントを行っている人との摩擦が生じます。それを踏まえての今回の改訂です」

劇団ひとり「ちょっと待ってください、ということはこの青い所の人達、正常なイベントを開催している人達はとばっちりじゃないですか」

池上「ずばりその通りです。ルールの穴を突いて自分だけ得をすればいい。そう考える人達を糾弾する声はあったのですが、そういった人達は上手くすり抜けます。それがこの赤色の部分の人たちですね。そういった実情があることから、この赤色の人たちを根絶やしにするために用意した強攻策とも言い換えられます。つまり、得をするのは正常なイベントを開催している人たち、そしてプレイヤーでもあるのです。」

池上「ですが、この仕組みには一つ問題が発生しました。土田さんなんだと思いますか？」

土田「え、この仕組みに悪い所なんてあるんですか？」

池上「実はあるんですねー。先程のアナウンスを振り返って見ましょう。ここには『店舗と手を結べば開ける』と書いてありますね。もし、店舗のない地域だったら…」

土田「あー、開けない！」

池上「この仕組みにはMTGが栄えている都市部と、取り扱っている店舗も少ない地方での、言わば格差というものが生じる可能性が高いです。悪い部分を取り除くために用意した制度が、皮肉にもMTGを衰退させる要素を併せ持っているんですね。」

劇団ひとり「では、これから僕たちは何をしていけばいいんですか？」

池上「現状では答えを出すのは非常に難しいです。ですが、まずはプレイヤーが自分達だけ得をすればいいという考えを改めて、自分たちの利益が他の人達に取って大きなデメリットを発生させている現状を知るというのが重要なのではないでしょうか。」

■元ネタ
これ見たら書きたくなった